家出人の捜索を考えている場合には、状況をよく理解し、情報をまとめておく必要があります。
家出人がいなくなった時の状況や、服装、所有している物、残していった物などの情報をまとめておきます。
そして、家出人が出ていった理由や経緯、思い当たる事柄なども、わかる範囲で調べ、まとめておきます。
確認しておくといい情報例は、
などが挙げられます。
情報はたとえ些細でもできるだけ多い方が捜索の役に立ちます。
家出人の状況や情報がまとまれば、次に警察への捜索願の提出、そして必要に応じて探偵や興信所への相談をおこなっていきます。
まずは警察への捜索願の提出ですが、捜索願を出せば必ず警察が動いてくれるというわけではありません。
実際には、警察が積極的に捜索してくれるケースとそうではないケースがあるのです。
警察へ捜索願を提出する場合、警察はその失踪に事件性や緊急性があるかどうかを重要視します。
という場合には、「特異行方不明者」として、積極的な捜査が行われます。
ですが、これが20歳以上で、事件性や緊急性が見えない場合は、本人の自由意志による家出(一般行方不明者)と見なされて警察はあまり動いてくれません。
とはいえ、家出人の捜索では、事件性の有無に関係なく、警察へ捜索願を届出ることが勧められます。
なぜなら、家出をした理由がわかっていたとしても、何か事件に巻き込まれてしまう可能性もあるからです。
事件性のあるなしにかかわらず、1日でも捜索してほしい場合には、探偵や興信所へ依頼を行います。
探偵事務所や興信所では、依頼者から提供された家出をした方の情報を元に捜索を行います。
家出人の捜索では、捜索を開始する初動の速さが重要になります。
家出をした時からあまり時間が経っていない場合は、家出した人を発見できる可能性は高くなりますが、家出をしてから時間が経っていた場合、周辺で聞き込み調査を行っても、当時のことを覚えている人が少なくなっているので、家出人の足取りを追う有力な情報が手に入らない場合もあります。
警察の捜査の進捗をただ待つのではなく、探偵の調査を並行する必要があるかどうか見極めることが大切です。
特に探偵に調査を頼む場合は、家出人の失踪当時の状況や情報が調査を大きく左右します。
捜索を警察や探偵・興信所に依頼する前に、情報をきちんと書き出しておくようにしましょう。